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格安で移動

２０１０年９月９日（木）「全日空（ＡＮＡ）が格安航空に参入へ」という記事を発見しました

内容は、「全日本空輸は２０１０年末に香港の投資会社ファーストイースタン投資グループ（ＦＥ）と共同で格安航空会社（ＬＣＣ）を設立し、１１年度下期から運航を開始する」とあります。

また、「関西国際空港を拠点とし、ＡＮＡとは別ブランドで国内線・国際線の低コスト運航を手がけ、就航３年目以降に黒字化を目指す。」ともありました。


そして、主な戦略ですが、

１．小型の単一機種が空港間を単純に折り返すパターンで低コスト運航を実現

２．基本運賃でカバーするものを目的地への移動に特化し、ほかのサービスは顧客の求めにより有償で行う

３．運賃は現在に比べて３０～５０％引きをターゲットとする

４．ＡＮＡが就航している路線と重複する可能性もあるが、既存顧客を奪うのではなく、新規顧客を生み出したい

５．友人・知人の訪問や冠婚葬祭などで利用するケースを開拓

６．中国や韓国、東南アジアなど、個人所得の上がってきた地域からの訪日顧客を狙う

とのことです。


確かに、現在香川県在住で九州の知人の結婚式に招待された時は、飛行機よりも新幹線を使いました

新幹線を利用した理由の一つに、利便性が高かったことが挙げられます。


空港というのは、大きな敷地を必要としますので、地方に行けば行くほど、市街地から離れたところにある場合が多く、飛行場から目的地までどうやって行こうか、、、というケースが多々あります

こういった問題を、他の交通手段と連携してクリアしない限り「就航３年目以降に黒字化」というのは難しいような気がします


消費者としては、選択肢が増えて嬉しい限りですが安全面はどうなんでしょうか

高齢者や子供、妊婦さんなどは、なかなか難しいのではないのでしょうか

とまぁ、課題は山済みで、「安全面での削減＝格安にできる」ではなく「サービスの削減＝格安にできる」にして欲しいものです


そして、「平のサラリーマン」「１時間程度の飛行範囲」など使われ方は限定しそうで、結局、安かろう悪かろうになり、早割りなどを活用して、少し高い金額を払ってでもシートに座りたいという需要に戻りそうな予感がします


しかし、以前にもお話しましたが、低価格戦略を実施するにあたり「目的地への移動に特化し、他のサービスは有償」「既存顧客を奪うのではなく、新規顧客を生み出したい」「中国や韓国、東南アジアなどの顧客を狙う」はとても的を得た戦略です

詳細は【2010年08月24日不況時にお客様が求めること（販売価格を引き下げながら粗利益を確保する）】をご覧下さい


今後は、インターネットの更なる普及により、「中国など海外へ展開する」「海外の消費者をターゲットにする」のが常識になる日がくると思います


ちなみに、移動に関しての低価格戦略は既に、

２０１０年２月３日には、夜行バス・高速バス予約サイト「VIP LINER」では、「夜行バスの一部の便を対象に、座席数限定で東京～大阪間および東京～名古屋間が片道500円になる「ワンコインシート」が提供されています。

２０１０年７月５日には、国外ですが、航空会社「Ryanair」では、飛行機に「立ち乗りシート」を新たに導入し、運賃は４ポンド～８ポンド（約５３０円～約１，０６０円）とする計画があることを発表しました。

と、世界的にも、低価格戦略に移行しているようです



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